お役立ちコラム

リシン塗装の基礎知識

この記事の監修者

工事部職長

若林 健太

一級塗装技能士
有機溶剤作業主任者
足場の組立等作業主任者

丁寧な対応と作業で、大手ハウスメーカーの工事管理までこなす、接客の出来る職人。
今の時代、技術だけでなく、お客様への丁寧な対応が凄く大切だと思うので、その辺りを特に心掛けています。

【リシン仕上げ外壁の特徴】

リシンとはモルタル外壁を作るときの仕上げ方の一種で、リシン外壁、またはリシン仕上げなどと呼ばれます。

リシン仕上げされた外壁は小さな砂粒がパラパラとまぶされたような表面が特徴です。

モルタル壁の仕上げ方法の中でもリシンは特にメジャーで、施工価格も安く、通気性にも優れていることから90年代前半までは住宅外壁によく使われていました。

【リシンはモルタル外壁の仕上げ材】

モルタル外壁は、水、砂、セメントを混ぜて作ったペースト状のモルタル材を、針金でできた網「ラス金網」にコテでぬって壁の形にします。

最後に表面の仕上げ材として使われるのがリシンです。

サイディングボードなど外壁材の上にパネルを張り合わせて作る工法の場合は、貼りつけた外壁材がそのまま壁になります!

パネル材でできた外壁は現場で外壁材を組み立てるだけで済むため、施工品質が作業環境に左右されないというメリットがあります(^^♪

モルタル外壁は施工する職人の技術や施工環境が仕上がりの質に影響するというデメリットがありますが、既製品のサイディングボードでは表せない手作業による独特の意匠性が持ち味になっています!(^^)!

【モルタル外壁の仕上げ方法は主に4種】

モルタル壁の仕上げに使われるのは

・リシン仕上げ

・スタッコ仕上げ

・吹付けタイル仕上げ

・左官仕上げ(コテ仕上げ、ローラー仕上げ)の4種類です。

 

・リシン仕上げ

セメントとアクリルなどの樹脂に、細かく砕いた石を配合して顔料と混ぜ、リシンガンで勢いよく壁に吹き付けて作ります。

このとき部材に混ぜる石の事を「骨材」と呼び、リシンに使用する骨材は少し小さいので砂をまぶしたようなざらざらとした見た目になります。

尖った針で表面を削る「掻き落とし仕上げ」などもありこちらは凹凸が少し抑えられるため、やや落ち着いた見た目にしたい時などに選ばれます。

耐久年数は約10年以内と言われており、耐久性が低下すると骨材がボロボロ落ちるようになります。

また小さな凹凸の隙間に溜まった汚れがこびりつき黒ずんで落ちなくなったり、内部でカビが繁殖したりするため塗装の際はしっかり洗浄しなければなりません。

・スタッコ仕上げ

スタッコは合成樹脂エマルション塗料などの仕上げ材に、大きめの砂や石を骨材として配合し接着剤と水を混ぜて作る部材です(^^♪

リシンよりも骨材が大きいために壁の凹凸がより激しくなり、ランダムな印影と塗膜厚によって重厚感と高級感のある見た目になります。

ただ、凹凸が激しいのでリシン以上に汚れが入り込みやすく、ものがぶつかったり爪で引っかいたりしたときの衝撃に弱く剝がれやすいというデメリットがあります。

・吹付けタイル仕上げ

吹付けタイル仕上げの外壁は、リシンやスタッコと違って陶磁器のような艶のある表面をしています。

見た目がタイル風というだけで、タイル材を一枚ずつ張り合わせて作る「タイル壁」とは全く別の種類です。

部材には砂のほかに「寒水石」という結晶質の石灰岩を樹脂や結合剤に混ぜたものを使い、合計三回吹き付けて仕上げます。

・左官仕上げ

職人がコテやローラー、櫛や刷毛などを使って模様を描く仕上げ方法です。

波型や扇形など仕上げ方法には一定のパターンがあり、あらかじめ好きな模様を指定することも可能です。

仕上がりが職人の腕に左右されるというリスクはありますが、既製品では表せない意匠性を壁に持たせることができます!

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